取材・文/須山さちよ  写真・イラスト/KEI-CO  協力/ぴえろ ジョー・インターナショナル

★アニメ×ファッションについて、岸さんのお考えなどがありましたらお聞かせください。

KEN ISHII(※3)さんの『EXTRA』のPVが良い例なのかな。色とかデザインとかすごくカッコよくて、もう大好きすぎて100万回観てます(笑)。
アニメのことを“ダサイ”という印象を持っている方も未だに少なくはないと思うんですが、実際には世界の最先端を歩んでいるんじゃないかと思います。クオリティとして、セル画から今ではCGの最新技術じゃないですか。自分たちはそれを子供の頃から普通に観ていますよね。常に進歩している新しいアニメを娯楽として小さな頃から享受してたら、それをカッコイイって思わないわけがないんじゃないかな、ということに最近気付きました。
どちらかというと、ファッションのほうがアニメよりも少し遅れているという部分があるかもしれない。間口を広げて一緒くたにしてしまった時、ファッションというジャンルは、まだまだ発展途上なのかもしれないですね。
そう言えば109で仕事をしていた頃は、アニメの話をしているだけで怒られました。「アニメっぽい服、作るんじゃねーよ」って(笑)。コレ、本当ですよ。

★とはいえ、そこから生まれた洋服が、ヒットを飛ばしてるわけですよね。

そうなんですよ(笑)。
話を戻すと、娯楽って極まったモノに支持が集まるようになっていると思うんです。だから、日々サービスが発信されている『ポケットモンスター』のように、世界観ごと創り上げて、そこにユーザーを導きたい。『ポケモン』だったら例えば、ゲームがあって、アニメがあって、カードゲームなど、いろんな側面を持っているじゃないですか。それぞれ違ったメディアなのに、それぞれが密接に絡み合って、愛を感じるんですよ。そういうブランドを創り上げたいな、と考えています。

★壮大なブランドコンセプトですね! 聞いている傍から、感心してしまいました。

言葉にすると、「ポケモンみたいなことやりた〜い!」という一言になるので、逆にわかりづらいんですけどね(笑)。
「オタク」という言葉をファッションにしてる人が、最近多いと思うんですよ。そんなノリで、うちみたいなブランドが「アニメとコラボしちゃいました!」というような提示だけは絶対したくなかった。今回は普通に「オシャレしたい」という選択肢の中で選んでもらえるような服が作りたかっただけなんです。

★なるほど。岸さんと言えば、「ネコ耳パーカー」(※4)の生みの親として有名ですが、最後にあのデザインが生まれた経緯をお聞かせいただけますか。

109のJSG(※5)で働いてた当時、実は『げんしけん』(※6)にハマっていたんです。その中に出てくる斑目というキャラが、サークル内唯一の非オタクの咲ちゃんに“ネコ耳カチューシャ”を付けるお話があるんですよ。ネコ耳ひとつで萌え要素が生まれるというシーンなんですけど、それを読んだ時、確かに「ネコ耳可愛いよなぁ」と思ったのと同時に「コレ、洋服にしたらみんな欲しいんじゃない?」と勝手に思い込んで、作ったモノなんです(笑)。

★パリス・ヒルトンやアヴリル・ラヴィーンまでもが購入したという伝説の「ネコ耳パーカー」に、そんな逸話が隠されていたとは……。

デザイン提出時に上司からすごく怒られたので、こっそりサンプルを作ってモデルさんに着てもらって、「egg」(※7)に掲載したんです。そうなると問い合わせが来るじゃないですか。作らざるを得ない状況にしてしまって、「じゃあ、仕方ないから作れば」と上司に呆れられながら、最小ロットの100枚だけ作ったという商品だったんです。でも、あれよあれよという間にヒットしちゃいましたね。

★アイデアを実現させるその行動力が素敵すぎます。ありがとうございました!

 
岸さんのファッションチェック

今日のポイントはやっぱり……マミちゃんかな。
あとはこの赤いミニスカート。昔のアイドルっぽい雰囲気をイメージして作りました。このスカートの赤×マミちゃんの赤、それがポイントです。
最近、マミちゃんの洋服ばかり着てるんですが、街中で私と同年代ぐらいの男性の方が、よくこちらに振り向くんですよ。その顔を見るのが嬉しくて! 思わず、街で(galaxxxyの)チラシを手渡ししたくなっちゃいます。さすがにそれは怪しいよなぁと思うので、自重してますけど(笑)。

◆岸さんオススメ☆コーディネート
オススメのコーディネートは、ポジ&ネガ総柄プリントのTシャツに、パイル地のキャンディカラーのミニスカート。それのインに、サイケ柄のレギンスといったエアロビスタイルです。

 

マミフェイスTシャツ(黒・白)

岸さんお気に入りは、マミちゃんの顔をドアップでプリントしたこのTシャツ! 「やっぱり、そのままのマミちゃんが一番可愛い!」

\8,295(税込)
販売中

 

ポジ&ネガ総柄Tシャツ

一番人気のポジ&ネガが総柄でプリントされたTシャツ。エアロビ風にゆったりと仕上げたサイズ感も人気の秘訣☆

\8,295(税込)
販売中

ポジ&ネガ総柄スニーカー

ポジ&ネガが総柄でプリントされたスニーカーは黒&白の2バージョンで登場。27cmまでの展開でリリース予定なので、男性の方にも朗報!

\12,390(税込)
9月下旬入荷予定

 

マミジャンプTシャツ

既存の版権イラストの中から岸さんが一目惚れしたため、リリースに至ったアイテム。サイケな雰囲気が、夜の街に映える1枚に仕上がってます。

\8,295(税込)
販売中

総柄ニット帽&マフラー

ポジ&ネガが総柄でプリントされたニット帽&マフラー。コーディネートのキュートなスパイスとして、スタイルにプラスして。

各\6,195(税込)
9月中旬入荷予定

 

ポジ&ネガ総柄ナイロンブルゾン

完売したポジ&ネガ総柄パーカーに続き、目立ち度で言ったら文句ナシにNO.1の総柄ナイロンブルゾン。主役級アイテムなので、これ一着でスタイルが映えること確実!

\20,790(税込)
10月上旬入荷予定

©ぴえろ


※販売状況は2008年7月25日現在のものです。品切れの際はご容赦ください。

 

 

☆次回は8/11(月)掲載予定です。どうぞお楽しみに!

岸ひろみ(きし・ひろみ)

「怖いんだけど、楽しくて、底知れぬ何かがありそうな“宇宙”のイメージを拝借して、galaxxxyというブランド名をつけました」と語る岸さんは、SHIBUYA109のショップ「JSG」時代に爆発的ヒットとなった「ネコ耳パーカー」の生みの親で、ファッション業界の有名人。デザイナー兼ディレクターとして活躍中。

 

galaxxxy

渋谷区道玄坂2-23-10・1F
TEL.03-3461-2033

■公式サイト

※3 KEN ISHII

日本のテクノ・ミュージシャン。ここで話題となったPV『EXTRA』(1995)とは、『MEMORIES』や『アニマトリックス』などで知られる、森本晃司監督が手がけた短篇アニメのこと。イギリスの “MTV Dance Video Of The Year” を受賞している。
■公式サイト

※4 ネコ耳パーカー

今やJSGを代表するアイテムとなったパーカー。フード部分にネコ耳が付いているのがポイント。

※5 JSG

eggモデルである渡辺かおるがプロデュースする109の4Fにあるギャル系ブランド。
■公式サイト

※6 げんしけん

月刊アフタヌーン(講談社)で連載されていた木尾士目によるマンガ。「現代視覚文化研究会(略称=げんしけん)」という総合的なオタクカルチャーを扱った大学サークルを舞台に、学生たちのありふれた日常と同人活動を描き、アニメ化もされた人気作。ここで話題となった斑目晴信(まだらめ・はるのぶ)は、サークルの二代目会長。春日部咲(かすかべ・さき)は唯一、サークル内で非オタクを貫いた女性。

※7 egg

渋谷系ファッション雑誌。男性誌もあり、そちらは「men’s egg」。共に大洋図書刊。
■公式サイト

魔法の天使 クリィミーマミ
DVD COLLECTION BOX 1

BCBA-0966/\31,500(税込)/バンダイビジュアル
2001.08.25発売

魔法の天使 クリィミーマミ
DVD COLLECTION BOX 2

BCBA-0967/\31,500(税込)/バンダイビジュアル
2001.11.25発売

魔法の天使 クリィミーマミ
DVD COLLECTION BOX 3

BCBA-0968/\31,500(税込)/バンダイビジュアル
2002.02.25発売