ドクトルFのCatch as Catch Can

その拾弐 シゴフミとドラゴンマン!

イラスト/近藤ゆたか

ハッピー・バレンタインデイ。
そんな日に、ドクトルFはサムシング吉松たちと男ばかりで水炊き鍋を囲んでました。なあに、お菓子屋の陰謀なんて気にする事ァないンですよ。
『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』が放送中で大人気の頃の某吉松くんには、なんと段ボール2箱ものチョコレートが届けられました。でも、放送が終了した翌年は、スタッフに貰った1個のみというエピソードもあるし。チョコなんて風向き次第。

ところで、観ました?
俗・さよなら絶望先生』第7話。
Cパート「津軽通信教育」を演出・高橋正典(愛称・タカハシクン。「もりたけしに訊け!」第4回の相談者 )と、絵コンテ・原画・作画監督のサムシング吉松による数多のアニメ手法を駆使したヘンテコ作品だ。
影絵アニメ、パステルアニメ、クレイアニメーション、写真を使ったりノートに描いた絵を動かすパラパラアニメなど、不思議空間なアニメ(笑)。
エンドクレジットには、酒井一圭 、藤岡メガネ典一、ドクトルF、環望、とろ美……(敬称略)。
アニメに顔出しって? とドクトルFも思いましたが、イキオイ余って田舎のおふくろに電話しちゃったもん。
「オレ、TVのアニメに出るんだよ」
「気をつけるんだよ」
とまあ、いたって何処にでもある親子の会話で(泣)。
アニメに出たんですって、普通じゃないですもんね。
ぜひともデータ原口さん(原口正宏氏。アニメーション研究の一人者として活躍。作品クレジットの確認なども地道に行う)には、この不思議なクレジット「写真協力」を記録して頂きたい。未見の方はDVDで!

 

というわけで、先日都内某所で秘密裏に行われた『シゴフミ』第10話アフレコ
おはようございまーす!
そう業界の挨拶はいつだって、おはようございます。
ドクトルFとその助手(主に見学が任務)のシオノ女史と近藤絵師の3人は、卓(音響のいろんな機械)の前にあるお客様席に通される。なんか恐縮っス……。
いつもながら、アフレコの現場はどうしてこんなにスラスラあてられるんだろうというくらいに凄い。
詳しいお話は放送前なので割愛するけれど、いい話なので、ぜひ観て欲しい。
おたくな趣向の中年独身組(もちろんオレも)には、ちょっと耳も痛いという話なんだが、その劇中劇、つまり作品中の映画館でやっている作品が『闘え! ドラゴンマン』
アフレコブースでは、休憩の合間にも、このニューヒーロー・ドラゴンマンの話題でアレコレ話しているのが聞こえる。
「ヒゲがあるってことはおじさんなのかなあ」
「ヒーローって、なぜかアゴが割れているよね」
みんなドラゴンマンが気になって仕方ない様子。
ドラゴンマンの声を演じた藤本隆行さんに、少しだけお話を伺った。
「おじさんのヒーローなので、暑苦しく笑って、という所が苦労しました」
ありがとうございます。
ヒーローにあって当然の必殺技「ドラゴン・トルネード!」も、実はぜんぜん知らなかったのだけど、今度の撮影で早速使ってみようっと。

アフレコ作業を終えた佐藤竜雄監督を無理矢理掴まえ、話を聞く。
ちょっと、監督。いかがでしたか、今日の収録は。
「今日は良い話だったんで、割となごやかに終わりました」
ドラゴンマンにはびっくりですよ!
「(脚本の)大河内(一楼)さん、たっての希望により出ています。いつのまにか、(劇場映画)ドラゴンマンを観る子供たちと、シナリオに書いてあったという(笑)」
ヒゲのあるオジサンのヒーローなんですよね。
「最近のヒーローはお兄さんタイプが多いけど、昔のヒーローというとおじさんが多かったんです。原点回帰という意味では、良かったんじゃないかと」
うわ、まとめますねえ。
では、がんばってください、ドラ……いや『シゴフミ』。
シリアスな作風と緊張感漂う現場で、役者さんたちの尊敬の眼差しを一身に受けていた佐藤竜雄監督。
本日、うっかりこっそりドラゴンマンの秘密を話してしまい、佐藤監督の今まで積み上げたものが台無しになりかかるというちょっとしたアクシデントがあったけれど、『シゴフミ』はどシリアスに作られているので安心を。

オトナの遊びゴゴロで出来た『闘え!ドラゴンマン』。
ここで、ちょっぴりメイキング・ドラゴンマンを書き記せば、もともとは飲み会でのこと。プロレス好きのわしらは、いつものようにプロレス談義に華を咲かせるわけで。
そんな時に、佐藤さんがひと言。ポソリと。
「そろそろ、マイマスクが欲しいよなあ」
それを聞き逃すドクトルFではありません。
小劇団の衣装作りの知り合いもあって、ここはぜひ全身コスチュームでしょ!
マスクはもちろん、デザインも自身で描くマイマスク&コスチューム!
仮縫いから、きちんとフィッティングも行ったマスク&コスチューム!
これです、と。きっぱり言い放ち、ヒーロー名もドラゴンマン!
勝手に命名(あ、オレ、ゴッドファーザー?)、勝手に発注話は進み(但し制作費は佐藤さん払い)、完成したのでした。

ドラゴンマンは、媒体・作品選ばずに出ちゃう。業界関係者の皆さん、あなたの番組にドラゴンマンを出しませんか? 監督のサムシング吉松がなんか描いてくれるはず(笑)。えっ? プロレスラー? 中身が別人ならばぜんぜんOKっス。押忍!

トルネードベースでは、『闘え!ドラゴンマン』のPV(プロモーション・ビデオ)を公開中
あ、皆さん!
くれぐれも、ドラゴンマンの正体は秘密ですからね!

(2008/02/21)


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