STORY
第1話第2話第3話第4話第5話第6話第7話第8話第9話第10話第11話第12話第13話第14話第15話第16話第17話第18話第19話第20話第21話第22話第23話第24話第25話第26話第27話第28話第29話第30話第31話第32話第33話第34話第35話第36話第37話第38話第39話第40話第41話第42話第43話第44話第45話第46話第47話第48話第49話第50話

10

廃棄された発掘現場で、一行は発掘屋のブリタニと出会う。祖父を知る彼に好意を覚えたレントン。しかし、ニルヴァーシュを見たブリタニの反応は、意外なものだった。

 トラパーのない廃坑で、レントンたちはある男に出会う。彼の名は*ブリタニ。十数年も、この地に留まり発掘をし続けているという変わり者だ。祖父アクセルの面影を見たのだろうか、その老人の相手を自ら買って出るレントン。頑なに閉ざされたブリタニの心は、そんなレントンの対応に少しずつ開いていく。そして、レントンにアーキタイプの発掘現場を見せるブリタニ。トラパーが枯渇しているため徐々に死んでいくというアーキタイプが、暗闇の中で星のように輝いている。発掘の夢もここまでかというブリタニの呟きのように、アーキタイプの光は美しくも儚い。
 悲しい予兆が散りばめられた一話だが、レントンとブリタニの束の間の交流は、辛い結末を迎える。レントンに夢を語ったブリタニは、自らその夢を終わらせたのだ。ニルヴァーシュを奪うという、間違ったやり方で。驚くべきブリタニの行動に、レントンは傷つき落ち込む。心の交流が少しでも感じられたからこそ、このラストは痛々しい。そんなレントンに追い討ちをかけるかのように、エウレカのドアを蹴り上げる音が響く。ブリタニの気持ちが分からないように、レントンはエウレカとも意思疎通ができていない。夢のない終わり方だが、人とのコミュニケーションの難しさを意識させられる一話だ。

  「*イルコミュニケーション」解説
(c) 2005 BONES/Project EUREKA・MBS