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殺人を犯したショックで落ち込むレントン。回復に向かうエウレカにも拒絶され、彼は月光号を飛び出す。一方デューイは、とある人物にゲッコーステイト殲滅を依頼していた。

 レントンが故郷のベルフォレストを出て、どれだけの月日が経ったのだろう。夢に見たゲッコーステイトの仲間入りをし、徐々に夢と現実の違いを知っていったが、今、レントンの心にのしかかる現実は余りにも重たいものだった。それは、人殺しをしていたという現実だ。ニルヴァーシュで塔州連邦軍と戦いながら、その戦闘で人が死んでいるということに気づかなかったのだろうか。気づいていたとしても、現実感がなかったのだろうか。いずれにしても、レントンがその事実に気づくのはあまりにも遅く、気づいたからにはもう元の場所に引き返すことはできない。ジャンクフードを貪り食べても、レントンの心は満たされるはずもない。
 ティプトリーの残していった聖水で、エウレカの身体からスカブが剥がれ落ちる。キラキラと光る聖水はトラパーを思わせるが、これもスカブコーラルと関係のあるものなのだろうか。そして、一命を取り留めたエウレカに、レントンは思いのたけをぶつける。「君のために」というレントンの台詞には、彼の真っ直ぐな気持ちが表れているが、同時に自分の気持ちを押し付けることしかしていない。エウレカに拒絶され、レントンは月光号から逃げるように飛び出していく。ホランドに疎まれながらも、レントンが月光号に留まり続けていたのは、エウレカがいたから。でも、その理由さえなくなってしまったのだ。

 月光号を飛び出したレントンは、その先でレイ・チャールズの夫妻に出会う。監督が転換点という後半が、いよいよスタートする。
  「*ランナウェイ」解説
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