レントンが月光号から去ったことを知らないエウレカは、病室でレントンのことを思っている。チョコバーを食べながら、エウレカとギジェットが、恋について語るシーンは可愛らしい。「それって恋だよ」とギジェットに言われ、初めてエウレカは「恋」という言葉を意識する。 その頃、レントンは放浪の旅を続けていた。金銭を盗まれ、行き場をなくしたレントンは、広場で踊っているチャールズとレイの夫妻に出会う。明け方、人もまばらになった会場で元気に踊っているのは、チャールズとレイの二人だけ。ほかの人々は、これがまたかなり個性的な面々なのだが、だらっとした雰囲気だ。「夜から明け方まで踊っているので、どんなステップを踏んでるか分からなくなってる人もいるんですよ」と監督。その後、大規模な地殻変動が起こり人々は霧散していく。誰も頼る人のいないレントンを、パイルバンカーの雨から救ったのはレイだった。彼女の持つ強烈な母性は、この時からレントンに注がれているのだろう。 そして、レントンは夫妻の住む*白鳥号へと案内される。白鳥号の中は、月光号と違って家庭的な雰囲気だ。白鳥の名にふさわしく、白を基調に内装も綺麗に施されている。そこで唯一、家庭的でないのは格納庫だろう。2機のスピアヘッドSH-101は、夫妻が軍に所属していた頃に貰い受けた機体だ。レントンは運送業を営んでいるというチャールズとともに、その機体で戦闘に巻き込まれる。敵のLFOに躊躇なく止めを刺すチャールズは、この戦いは「生きるため」であると言う。レントンに自分の好きなように人生を楽しめと教えたチャールズは、同時に自立して生きるためには必死の覚悟も必要であると教えている。ゲッコーステイトの誰もが、レントンに大人として生きることを教えたことはなかった。両親を持たないレントンにとって、チャールズ夫妻が初めて、大人と呼べる人物なのかもしれない。 また、注目したいのが料理だ。月光号ではジャンクフードばかり食べていたレントンが、白鳥号ではレイの手料理を振舞われる。月光号にはなかった家庭的なるものを、レントンは涙しながら味わっている。
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映像配信
DVD第6巻に収録。