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行き倒れたレントンは、絶望病の妻マーサと暮らすウィリアムに助けられる。パイルバンカーを抜き、自然とともに生きる彼に、レントンは大切なものとは何かを知る。その頃、レントンを探すホランドは、軍の情報を得ていた。

 行き倒れたレントンは、*ウィリアムという青年に助けられる。ウィリアムは絶望病にかかった妻マーサと二人、パイルバンカーの抜けた土地で自給自足の生活をしている。パイルバンカーを魔法のように抜くウィリアムは、いくら人が大地を制しようとしても、地殻変動に勝つことはできないとレントンに言う。大地とともに生きているウィリアムには、大地の気持ちが分かるのだろうか。そして、大地はウィリアムの家を避けるように地殻変動を起こす。ウィリアムの浮世離れしたキャラクター性にもよるのだろうが、まるで大地と人との御伽噺を見ているようだ。惑星を覆うスカブコーラルを理解することは、今後の物語の重要なキーとなる。
 ところで、絶望病とは何だろうか。コンパクドライヴに見入ったまま、魂が抜けたような状態になることである。周囲の者が絶望してしまうから絶望病と名づけられたというが、ウィリアムは絶望していない。だから、マーサは絶望病ではないと言う。症状だけを見れば、それこそ絶望的になるのかもしれないが、大地と会話するように、ウィリアムはマーサと会話を続けているのだ。

 どんな状況下にあっても、相手を理解し守りたいと思うことができるのか。レントンはウィリアムと出会い、エウレカへの想いを再確認する。大きな悲劇や感動を通してではなく、「エウレカセブン」の肝となる話を描きたかったと監督は振り返る。
  「*ワールズ・エンド・ガーデン」解説
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