白鳥号に戻ったレイ。綺麗だった船内は、ひどい荒れ様だ。それに反して、レイの口ずさむ「Get It By Your Hands」は、全篇を通して不気味にそして美しく響く。
月光号では、レントンがホランドに何故チャールズを殺さなければならなかったのか問い詰める。今まで、レントンを叱り飛ばし無視するだけだったホランドが、初めてレントンにまともに話をしようとする。チャールズを殺した理由。それは、自分やチャールズがそうすることしかできない人種だからだと。だが、レントンは違う。レイに対しても、最後まで話し合うことを諦めない。通信で彼女に呼びかけるが、ついにレイは白鳥号で月光号に体当たりを仕掛ける。
レイはエウレカに憎しみを抱き続けてきた。エウレカの起こしたセブンスウェルが原因で子どもを生めなくなったと思い込んだのだ。未来を奪われたレイに、チャールズは君となら未来を取り戻せると語った。レイがその言葉を思い出すのは、自らの死を前にした時だった。
チャールズの指輪を拾ったレントンは、それを大事に取っておく。自分を貫けとレントンに言ったチャールズは、自分を貫いて亡くなった。「お前はお前だ自分の意思を貫けと、チャールズはレントンに教えました。だからレントンは、本当の父親と会ったときに、個人対個人として向かい合うことができるんです」と監督は語る。レントンはチャールズの遺志を継ぐだろう。でも、レントンならチャールズの果たせなかった未来を掴むことができるのかもしれない。