ゲッコーステイトたちの個性溢れるやり取りが楽しい一話。ノルブにエウレカとどうなりたいのか問われたレントンは、年頃の少年らしい悩みにぶち当たる。それはあんなことやこんなことで、とても大っぴらに言えるものではない。でも、レントンの物思いはヒルダやギジェットによって大っぴらに会議にかけられてしまう。「あの二人できんの?」とストレートすぎるドギーに驚くが、エウレカがコーラリアンであることは確かだ。 一方、エウレカはレントンとの間にある人間とコーラリアンの差を思い知らされる。母親のことは知っていても、父親のことは知らなかったのだ。レントンの父アドロックのことを知ってはいても、それがレントンにとってどんな人物なのかは理解できていなかった。そんなエウレカに父親の存在を教えたのは、タルホとホランドだ。「好きが愛に変わると新しい命が芽生える」そうエウレカに告げるタルホは、(ホランドと違って)もう親の顔だ。 レントンとエウレカのもどかしいすれ違いは、物語の始めに戻ったようで懐かしい。だが、同時に謝るところに二人の成長が見て取れる。そしてサマー・オブ・ラブの際、アドロックが人々を救ったのだとエウレカから知らされたレントンは涙を流す。信じている女の子の語る父親は、レントンにとって真実なのだ。「私にとってもお父さんだ」そう笑顔を見せるエウレカが可愛らしい。 「恋愛して結婚して家族ができるという形が一般的ですが、レントンとエウレカは結婚の前に家族があるんです。それは二人のことでもあるし、モーリスたち子どものことでもある。そう考えると、スカブコーラルの中枢でレントンはエウレカの親に挨拶に行ったも同じなんです。ラストが結婚式みたいなものですね」と監督は言う。生物学的な差を越えて、二人は「家族」を築いていくのだ。
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映像配信
DVD第10巻に収録。