「えー! 最低だなあ、あんなこと、僕はまっぴらさ!」
親方が、さっきよりハッキリと顔を傾けて、僕の方を見た。
「ね、私のご先祖様の日記に、書き記してあった通りでしょ。この子は、プリンス社製のロボットじゃないの。人間を襲うのを、我慢してるわけでもない。 我慢しなくても私たちと仲良くやっていけるロボットなのよ。そうだよね、ピノキオ」
「え?」
そうだよね、と言われても、なんて答えていいのか、僕にはわからなかった。我慢しなくても、ゼペットと仲良くやっていけるか、って聞かれたのかな? 僕は、以前よりは随分「良い子」にはなったと思うけど、まだまだ、友達とケンカせずにやっていける自信はないなあ。それに、ロボットってなんだろう。
「ピノキオ。あなたは、私たちの友達でしょ」
「ふん。プリンス社製でないだけでは、友達の証拠にはならんわい」
親方が、ペダルを漕ぎながら言った。
「だから、村に帰って、詳しく調べようよ。この子を動かしているシステムを調べるの。 そうしたら、きっと、親方の電子頭脳のなおし方もわかるわ。親方の工房じゃないと、調べられない」
 
 
  
 
 
 
 
 
 
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