だって、ゼペットが今にも泣き出しそうだったんだもの。
言ってから、僕は、親方が怒り出して僕をぶん殴るかもしれないと思って、頭を両腕で守った。でも、親方は、意外に優しい声で、僕に言った。
「あいつらが、そろそろ追いかけてくる。リーダーロボが壊れたら、別の奴がリーダーになるタイプのロボットじゃ。ワシら3人が、そろって村に入ることは、もはや出来ん。ワシはまず、奴らに追いつかれる前に、村の近くまでお前らを連れて行き、車から降ろす。そのあと、ワシひとりで奴らを引きつける」
「ひとりで、あんなにたくさんのロボットを」
「……どうせ、死に場所を探していたんじゃ。村全体が襲われるより、いいじゃろ? そうじゃ。このアントニオーニは、村のために戦って死んだと、皆に伝えてやってくれ」
ゼペットの目が、涙でいっぱいになった。やっぱり、この親方、ゼペットを悲しませることばっかり言う人なんだ。
「そんなこと言わないで」
「いやいや。この先、ピノキオが、村で暮らすことになるならば。 ワシみたいに、村の味方をするロボットがおったと、皆にもわかってもらっておかんとな。その方が、ピノキオもいじめられずにすむ」
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