「ここいらには、あちこちに、そうやって人が眠っている空き地があるんじゃ。ほら、もうすぐ、あの崩れたビルの向こう側にも」
大きな四角い岩を通り過ぎると、そこには小さな瓦礫の丘があって、そこには、たくさんのベッドが並んでいた。親方が少しスピードを落としてくれたので、さっきよりも、よく見ることができた。……うわあ。瓦礫の丘に、ベッドを置くなんて、どうかしてるよ、まったく。屋根も何もない場所なんだ。雨やホコリでドロドロになったベッドに、50人くらいの人が眠っていた。眠っている人たちも、皆、ドロドロに汚れている。通り過ぎながら、じっと見て、僕は、ぎょっとした。寝返りを打ったり、夢にうなされて苦しそうにしてる人がいる。その中に、何人か、干からびて、ガイコツみたいになって、動かなくなってる人がいるじゃないか! あれは……あれは、あれは眠ってるんじゃなくて、ひょっとして……?
「死んどる人も、おったじゃろう」
親方は、ペダルを漕ぐ力を変えて、車のスピードを上げた。
「いいか、気をつけろも何も、あの人たちは、すでに、あのロボットどもの電撃を受けたあとじゃわい」
「え……いつ?」
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