僕は、そのゼペットの泣き顔を見ただけで、心臓が固まって止まりそうになった。
錆びた扉をくぐり、飛行機の中に僕らは隠れた。隠れた僕らの後ろを、銀色のヘンテコ鳥たちが通り過ぎていった。はるか前方の道の真ん中で、ヘンテコ鳥たちは、親方の車に追いついた。皆で一斉に、火花を車に浴びせかけていた。“眠り電気”というやつだ。
親方は、コートをゼペットにあげちゃったから、もう、電気を防ぎようがないはずだ。
……なのに。親方は、車から転がり降りてきて、そこらに落ちていた鉄パイプを拾って、また、ヘンテコ鳥たちと戦い始めた! すごい人だ!
僕らは、それを、遠くから、飛行機の陰に隠れて見ていた。ゼペットは、さらに、苦しそうに拳を握り締めて、声を出さずに泣いていた。
僕は、決心していた。
「ねえ、ゼペット。親方を、助けたいの?」
ゼペットは、驚いた顔をして、僕を見た。
「助けたいんだね?」
ゼペットはうなずいた。
「僕は、今度眠りから覚めたら、“次こそ絶対、良い子になろう”って決めていたんだ」
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