本当はやっぱり目の前が真っ白になったけど、ゼペットの前だからと思って、やせ我慢してたんだ。でも良かった、鼻はわずかに伸びただけで、すぐに止まった。
「えーと。それに、僕は素早く動くのが得意なんだよ。鳥なんて、しっかり目を開けて見てさえいれば、いくらでも捕まえられるね。昔、眠る前なんて、毎日アヒルを捕まえて、おじいさんにご馳走していたもんさ」
「へへえ……え?」
あっ。また、鼻が伸びちゃった。皆が僕の鼻に気づいて、なんかヘンな顔してる。しまった、僕の悪い癖だ。いつも大げさに話してしまうんだ。本当は、目なんか開けてられなかった。目をつむって、適当に手を前に伸ばしただけなんだ。だけどなぜだか次々に僕はヘンテコ鳥を捕まえた。きっとあのヘンテコ鳥たち、電気を出している時は、あんまり動かないんだ。それに、おじいさんのために鳥を毎日捕まえてたってのも、嘘だ。
「えーと! それにね、あのボタン! 僕には最初からわかってたんだ、あの赤いお腹のボタンが、ヘンテコ鳥たちの弱点だって! なんたって僕は、戦いの天才だから」
「おいピノキオ! なんじゃその鼻は! えらい伸びとるぞ」
「いてててて」
 
 
  
 
 
 
 
 
 
(C) 2007 西田シャトナー・灯夢/BANDAI VISUAL