僕の鼻は伸びすぎて、店の中の壁につっかえてしまった。僕はとうとう、謝った。
「ごめんよ、嘘ついてたよお。ビリビリ電気は全然平気じゃなかったし、鳥を捕まえたときは目をつむっていたんだよお。それに、弱点がわかったのは、アントニオーニ親方が、一匹、ボタンを押してやっつけたのを見たからなんだよお。全部嘘だよおおおお」
「まあ、大変! ピノキオ、また鼻が!」
店の奥から戻ってきたゼペットが、震える声で叫んだので、また僕はうっかり振り向いてしまった。鼻は、柱か何かにぶつかって、また、ポキンと折れてしまった。僕は泣きべそをかいた。

ゼペットの村に僕らがやってきたのは、ついさっきのことだ。
ヘンテコ鳥たちを全部やっつけたあと、僕とゼペットは、アントニオーニ親方の車に乗って、村まで送ってもらった。ゼペットは「すぐ近く」って言ってたけど、歩いていたら明日までかかってしまうくらい遠かった。 僕が眠る前と今では、 「近く」と「遠く」の使い方が違うのかな? 村に着いて、アントニオーニ親方は、村の入り口で僕らを車から降ろしたあと、またどこかへ去って行こうとした。 でも、せめて僕が新しい服を着て、村の人と仲良くなるまでは、一緒にいて欲しい、とゼペットが親方に頼んだ。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
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