「この村にはな、300人からの人がおる。その中には、今いた人たちみたいに、ワシのことを信用してくれる人たちもおるよ。しかし、大抵の人は、ワシのことが嫌いなんじゃ。まあ無理もない。ワシも、あの鳥たちと同じ、プリンス社製のロボットじゃからな」
「そんなあ。親方は、すごく良い人だし、強いし、電気なんて出さないのに」
「いつ、出すようになるか、わからん。皆、そう思っとる」
「えー。皆、間違ってるよね」
「いや、間違っていない」
と、親方が答えたので、僕はびっくりした。
「皆の不安は正しい。ワシのこの目玉にはな、眠り電気を出す装置が、ちゃんと入っとる。ワシはな、眠り電気を出しそうになるのを、我慢しとるだけなんじゃ。いつ、我慢ができなくなって、皆を襲い始めるかわからん。わからんが、どうやら自分の感じでは、我慢できる回数も、そろそろ限界に近づいとる。だから、ワシは、村を出て行くしかないんじゃ」
「ピノキオを調べさせてもらおうよ。そしたらきっと、我慢しなくてもいい方法がわかると思う」
と、ゼペットが僕の鼻をなおすためのヤスリを工具箱から取り出しながら言った。
「そうだよ、僕を調べたらいいんじゃないの、親方」
 
 
  
 
 
 
 
 
 
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