「やりすぎるな、フォックス中尉。ゼペットは女だし、ロボットオヤジは、刺激しすぎるといつ攻撃ロボに変わるかわからん」
「すみません、隊長」
フォックス中尉と呼ばれた男の子は、無表情に頷いた。ひょっとしたら、フォックス中尉は、きっと今、目にも止まらないくらいの速さで走ったんじゃないかな。きっとそうに違いない。凄い速さだぞ。それにしても、突き飛ばすなんてひどいことをするじゃないか。僕はちょっと腹が立ったけれど、でも、身動きは全然取れなかった。
「どうだ、キャット少尉」
今度は、もうひとりの男の子が、僕に近づいてきた。部屋に入ってからずっと目を閉じていたので、よっぽど目が細いのかなあと思っていたんだけど、違った。キャット少尉は、僕の近くにくると、いきなり目をパッと見開いた。これまでに見たどんな友達も、キャット少尉くらいに大きな瞳を持っていない。それくらい大きな瞳だった。キャット少尉は、ぶら下げられた僕の体を、じろじろと、大きな瞳で眺めた。
「不思議です。あまりにも体の構造がシンプルすぎますね。こんなロボットは見たことがない。少なくとも、プリンス社のどのタイプのロボットにも似ていません」
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