「見ないで」
「ごめんなさい、もう見ちゃった! すごく素敵な服がいっぱい描いてある! これ全部ゼペットが描いたの?」
「馬鹿馬鹿! 見ないで見ないで」
「恥ずかしがることはないじゃろう。そうじゃ、ゼペットはな、本当は、ゴムのコートの仕立て屋ではなくて、もっと可愛らしい服の仕立て屋になりたいんじゃ。しかし、時代がそれを許さん。あと300年早く生まれておればな」
「親方の馬鹿、手を離すわよ」
「うるさい!」
クリケット・ジョーが怒鳴った。
「今、俺の必殺技を発動しているところなんだ。黙っていろ!」
「そうだよ、それだよ! クリクリ・ジョーの必殺技って何?」
クリケット・ジョーは答えずに、まっすぐ天井を見つめた。目が燃えている。クリケット・ジョーの代わりに、フォックス中尉が答えてくれた。
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