アリドーロの声は、のんびりしてるみたいに聞こえる。でも彼は、実際は凄くしょんぼりしていた。ミミズでも間違えて食べてしまったみたいな、悲しそうな顔だったんだ。
「新型だな。なぜ村に近づくまで気づかなかったんだ?」
「わかりません。本当に、突然現れて、また突然去っていったんです、隊長」
「村人たちはどこだ」
アリドーロは、ミミズを食べたどころか、ミミズに食べられてしまったくらいに悲しそうな顔をして、何も言わずに、村の大通りの向こうを指差した。
クリケット・ジョーを先頭に、僕らは落ちかけた夕陽の中、大通りを走った。広場へ出た。
広場に広がる景色を見て、僕らは皆、声が出なかった。
見渡すかぎり、広場いっぱいに、ベッドが並んでいた。
広場の真ん中にある井戸が壊れて、水が噴き出していた。噴き出した水のしぶきに、夕陽があたって虹になっていた。
ベッドが、虹と夕陽に照らされて、きらきら光っていた。
どのベッドにも、村人が横たわっていた。皆、すやすや、眠っていた。
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