焚き火の周りには、僕とゼペットとアントニオーニ親方が残された。
ゼペットとアントニオーニ親方は、黙ったまま、ずっと、焚き火に当たっていた。
「ねえ、クリケット・ジョーは、僕も一緒に行っていいってさ。どうしよう、行くの? 行かないの?」
ふたりは答えようとしなかった。
仕方ない。僕には、ふたりが黙りこむ気持ちがわかる。これでも、500年も眠ったからね。前よりも、ちょっとは人の気持ちを察することができるのさ。
誰だって、ずっと自分が住んだ村を出て行くかどうかなんて、簡単に決められない。
それに、アントニオーニ親方は、僕と違って、一緒に行くことを歓迎されていないっぽいし。
どうするか考えるのにはちょっと時間がかかる。こういうときは、しばらくそっとしておくに限るんだ。
ふたりが行くかどうか決めてくれるまで、僕は村を散歩することにした。
僕は焚き火の側を離れて、村の中を歩いた。
ひどいなあ、ほんとに、どの建物もぺちゃんこだ。僕は見ることができなかったけれど、よっぽど大きなロボットがやってきたんだなあ。
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