僕は、村人たちが眠らされてる広場までやってきた。
夜になっても、壊れた井戸の水は、まだ吹き出ていた。月明かりのせいで、今は虹じゃなくて、霧がたなびいてるみたいに見える。
霧がたなびく中、300人以上の村人が、月明かりに照らされて、すやすやとベッドで眠っている。
その姿は、なんだかとても綺麗で、天国の景色みたいに思えた。
でも、本当は天国なんかじゃないんだ。
親方やクリケット・ジョーの言うことが本当なら、もう二度と、眠り電気を浴びた人たちは目覚めることはないんだもの。干からびて、死んでしまうまで。
霧と月明かりの中で眠る300人を見ながら 、僕は、 キレイだなあっていう気持ちと、 可哀想だなあっていう気持ちとが混ざり合って、すごく変な気分だった。
よく見ると、中には、昼間、僕と親方の武勇伝を聞いて笑っていた人たちもいた。その人たちも、すやすやと眠っていた。
僕は、昔僕のいた、ゼペット爺さんの村のことを思った。
あの村も、こんな風に眠らされてしまったんだろうか?
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