アントニオーニ親方の自動車だった。
しばらく見ていると、アントニオーニ親方と、ゼペットが乗っているのがわかった。
車の後ろに、何か荷物が積まれている。
「おおい、ピノキオー!」
「持ってきたぞいー!」
ゼペットと親方は手を振った。

ゼペットと親方が車に乗せてきたのは、親方の背の丈ほどの、1本の木材だった。
「いいか。今はもう、地上には本物の木はどこにも生えておらん。プリンス社のロボットどもに、ことごとく生き物は滅ぼされつつあるからな。村の建物は、全部、地層から掘り出したプラスチック材木か合成レンガで建てられておる。ところが、ピノキオ。お前の体は、本物のカシの木製じゃ」
そう言って、親方は、コンコンと、運んできた木材を叩いた。
「この先、旅をして、もしも怪我をしたり、鼻を伸ばしすぎたりしたら、こいつが必要になる」
「何、これ」

 
 
  
 
 
 
 
 
 
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