親方は凄い鍛冶屋だよ。
でも、僕は感心するより、胸がざわざわと不安になっていた。
だって今、「みんな達者でな」って親方が言ったんだもの。
「ちょっと待って、親方」
と僕は言った。
「親方も行くんだよね? ゼペットや僕と一緒に」
「がはははは」
と親方は笑った。太鼓みたいなお腹がぶるんぶるん揺れた。
「ピノキオ。ゼペットを頼むぞい」
そう言って、親方は、僕の肩を、思いり叩いた。僕は目がまわった。
「ゼペット! 親方がヘンなこと言うよ。まるで行かないみたいなこと」
「親方は、残ることに決めたのよ、ピノキオ」
「えーっ」
ゼペットまで、なんてことを言うんだろう。昨日は、あんなに仲良くしてたのに。
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