ゼペットは、最初っからゴムのコートの職人だったわけじゃないんだって。
ゼペットのお母さんとお父さんが、ゴムのコートの職人だったんだ。
ある日、お母さんとお父さんが、ゴムの仕入れに行った先で、ロボットに眠らされた。ふたりは、あんまり忙しくて、しっかりした自分たちのコートを作る暇がなくて、そのせいで眠り電気を防ぐことが出来なかったんだ。
ゼペットはひとりになってから、お父さんの昔の日記やご先祖様の日記を見つけた。
お父さんの日記には、 本当はお父さんも、 ゴムのコートの職人じゃなくて歴史の研究家になりたかったって気持ちが書いてあった。でも、ゼペット家の人間は、代々手先がとっても器用だから、お父さんは、その才能を人々のために使おうと思って、絵描きだったお母さんに手伝ってもらって、ゴムのコートを作り始めたんだ。
やがて結局、ゼペットも、かわいい服を作るのをやめて、ゴムのコートを作る職人さんになった。
「私がコートを作るのを嫌がらずに最初から手伝っていれば、お母さんとお父さんは眠らずにすんだのに」
と、ゼペットは悔しそうに言っていた。
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