フォックス中尉は普通の人の10倍速く走れるし、キャット少尉は普通の人の10倍目が良い。だけど、その凄い力を自慢しすぎたせいで、逆にロボットたちから狙われてしまって、それで、ふたりのいた村は総攻撃を受けて全滅した。
絶望して放浪しているところを、クリケット・ジョーに誘われて、新しい自警団に入ったんだ。
「俺たちの中尉と少尉の称号は、前にいた村の自警団の時の称号なんだ」
「俺たちのせいで滅んだ村のことを、忘れないためさ」
と、ふたりは静かに言っていた。

アリドーロは、ずっと働いたことがなくて、最近自警団になったばっかりなんだって。
じゃあ、働かずに何をしてたかっていうと、村の皆の荷物を運んだり、村人が家を建てるときに大きな岩をどかしたり、昔の街から水や食べ物を掘り出す工事を手伝ったりしていたんだって。
それは働いてたってことじゃないの、と僕が聞くと、アリドーロはすごくびっくりした。
「うーん……働くって、なんだろう」
 
 
  
 
 
 
 
 
 
(C) 2007 西田シャトナー・灯夢/BANDAI VISUAL