そう言いながら、アリドーロはずっと、自動車のペダルを漕ぎ続けた。

僕らは、アリドーロの漕ぐ自動車に乗って、新しい村を探す旅を続けていた。
僕は、旅をしながら、みんなといろんな話をした。
みんなは、少しずつ、自分のことを僕に教えてくれた。僕は、少しずつ、みんなのことがわかってきた。
僕も、みんなに、自分の思い出を話した。おじいさんゼペットと僕の冒険の話は、なにしろ500年も前のことだから、夢と現実とがごちゃまぜになってるところもあったけど、それでも、みんなまじめに聞いてくれた。
僕は、ゼペットだけじゃなくて、段々、みんなのことも好きになってきた。

ゼペットの村の近くにある村は、もうあらかた全滅してしまっていたから、新しい村を探すためには、僕らは丘を越えたり砂漠を渡ったりして、ずいぶん遠くを目指さなくちゃいけなかった。

 
 
  
 
 
 
 
 
 
(C) 2007 西田シャトナー・灯夢/BANDAI VISUAL