皆、あきらめずに旅を続けた。
皆は、本当に一生懸命なんだなあ、と、僕は感心した。まだ会ったこともない、どこかで生きている誰かを助けるために、一生懸命に旅をしているんだもの。
僕は、ゼペットが僕を助けてくれた時のことを思い出した。僕がヘンテコ鳥から電気を浴びせられそうになった時、ゼペットは僕を抱きかかえて守ってくれようとしていた。
人間は、人間同士を大切にするものなんだな。いや、違う。僕は、人間じゃなくて、ただの人形だもの。人間同士じゃなくても、仲間のことなら、大切にするのが良い子なんだな。
僕も、ゼペットや皆みたいに、仲間を大切にすることができるかな。いつか、いざという時が来たら、その時、ゼペットみたいに自分のことを犠牲にしてでも皆を助けることができるかな。
うーん、そこまではちょっと自信がないなあ。

旅の途中、時々、窓が信じられないくらいいっぱいある建物が地面から突き出てる場所があった。
そういう場所を見つけると、アリドーロが地面を掘って、食べ物の入った缶詰や、ビン入りの水や、コートの材料になるゴムなんかを見つけた。地面の下には、こんなふうに、ところどころ、昔の街が埋まってるんだって。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
(C) 2007 西田シャトナー・灯夢/BANDAI VISUAL