「お前らは、ひとりひとりでは充分ではないが、ふたりいれば、結構やれる。ふたりでひとりの、名誉自警団にしてやってもいいぞ」
名誉自警団。カッコいい! と思って僕は喜んだけれど、ゼペットはあんまり嬉しそうじゃない顔をして、スケッチブックを抱きしめていた。
そういえばゼペットは、旅が続くにつれて、だんだん沈んだ表情をして黙っていることが多くなっていた。


旅を続けて、ひと月がたった。
僕らはいくつ目かの砂漠をわたって、もうすぐ、次の目標の村に到着しようとしていた。次の村は、沢山の科学者が住んでいた有名な村で、カモフラージュ電波も、その村の人が開発して世界中に広めたんだって。旅をするためにクリケット・ジョーが使っている地図も、その村の自警団が作って、あちこちの村に配ったんだ。
だから、その村なら、まだ無事に生き残っている人がいる可能性は高いんじゃないかな。そうクリケット・ジョーたちは期待していた。アリドーロも、調子よく自動車を漕いでいた。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
(C) 2007 西田シャトナー・灯夢/BANDAI VISUAL