「のっぽじゃねえ。ロメオだ。ロメオ・フィラメントさ。ふん、余計なことをしやがって。オレはひとりで最後まで闘えたぜ」
「いや。俺の推理が正しければ、俺たちが助けに入らねば危なかった。のっぽのロメオ・フィラメントは、15球ごとに休憩を取らなければ、バテて投げられなくなってしまうそうじゃないか」
「……推理だと? あんた、アントニオーニの村の自警団の、クリケット・ジョーか」
風が吹き始めていた。
砂漠の砂が舞い上がる中、並んだ丘の向こうに、科学者たちの村が見えた。遠くからでも、家々がぺちゃんこに踏み潰されているのがわかる。科学者たちの村は、やっぱり、ロボットたちに襲われて全滅したあとだったんだ。
フィラメントは、その村の自警団の、たったひとりの生き残りだった。
僕は、久しぶりに旅の仲間たち以外の人間に会えて、興奮していた。
「ゼペット、この人のコートを作るのは、ちょっと大変だね。手足がすごく長くてカッコいいもの」
![]() |
![]() |







