「同じよ。大変っていうなら、アリドーロや親方のコートの方が、材料をたくさん使って大変だわ」
ゼペットは、口ではそう言ったけど、表情はほんのちょっとだけ、嬉しそうに見えた。
「そうだぞ、お前はでかすぎるんだ」
とフォックス中尉に言われて、アリドーロはしゅんとしていた。
僕らひとりひとりを紹介してから、クリケット・ジョーは改めて、フィラメントに微笑みかけた。
「のっぽの……いや、ロメオ・フィラメント。生き残ってくれていて、嬉しいよ。俺たちと一緒に、新しい村を探そう」
クリケット・ジョーはそう言って、握手の手を差し出した。けれどフィラメントは、やっぱり、ジョーの手を握ろうとはしなかった。
「断る」
フィラメントは、はっきりと、そう言った。
「アンタらがここをうろついているってことは、自分の村を全滅させたってことだろう。自分の村も守れなかった駄目な自警団と組むなんて、できるかよ」
「フィラメント、それは違う。不可抗力だったんだ」
![]() |
![]() |







