なんてこった、眠っている間に、僕は、胸の所まで体が砂に埋まっていた。口の中に、砂が入っていた。
「うわっ、ぺっぺ」
「目覚めやがった。やっぱりこいつ、信号じゃなくて、人間語しかわからないタイプだな」
「そうとも、ヘンな奴だ。よっぽど古いタイプだぜ」
僕の胸元で、小さなサソリとクモが喋っていた。
「うわあっ、サソリとクモが喋ってる!」
「ヘイ、オレはサソリじゃねえ。スコーピーって名があるぜ」
「そうとも、オレもクモじゃねえ。ネットスミスって名で呼びな」
「スコーピーに、ネットスミスか。僕、ピノキオ。よろしく。嬉しいな。生き物を……えっ」
生き物を見たのは久しぶりだよ、と言おうとして、僕は気がついた。
スコーピーも、ネットスミスも、生き物じゃない!
砂で汚れてはいるけれど、あちこちに銀色の部品が見えて、脚の関節にネジみたいなのがついていて、そして、どちらもそろって、頭の天辺に赤いボタンが乗っかってる。
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