「お前が鼻をかじってやればいいんじゃないか?」
「なるほど。じゃあお前はハサミで削ってやれ」

その時だった。
空から、キーンという、空気を切り裂くような音が近づいてきた。
続いて、地面の向こうから、ガロロロという、自動車エンジンみたいな音が近づいてきた。
さらに今度は地面の下から、ゴゴゴゴという、地鳴りみたいな音が近づいてきた。
あちこちのパイプに吸い付いていたロボットが、みんな、慌てていなくなった。
スコーピーとネットスミスが、僕の鼻の上で顔を見合わせた。
「やべえ! この音は!」
「旦那だ! 逃げろ!」
「駄目だ、ピノキオが動けねえ! 早く鼻をかじるんだ!」
「くっそう、削れ! ハサミで削れ!」
ズズーン、と、物凄い音がした。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
(C) 2007 西田シャトナー・灯夢/BANDAI VISUAL