どこに落ちるんだろう、と思ったら、空中で、何かが僕の体にまきついて、僕を宙ぶらりんにした。身動きができない。
すぐに砂煙が薄れて、僕の体にまきついているものが、ブルチネルラの手の指だってことがわかった。ブルチネルラは、倒れながら腕を伸ばして僕を捕まえたんだ。ブルチネルラは僕をつかんだまま、自分の体を起こした。体の真ん中に、みっつ、大きな赤いボタンがついているのがわかった。機能停止ボタンだ。
体も大きいけれど、ボタンも大きい。前に、クリケット・ジョーが言っていた。危険な力を持つロ
ボットほど、大きなボタンがついていて、押しやすくなってるんだって。プリンス社のロボットは、もともと人間が作ったものだからね。いくらプリンス社が頑張って反抗しても、安全のために人間が作ったいくつかの基本的な原則はまだ守られたままなんだ。
ということは、あんなにボタンが大きいわけだから、ボタンを押しやすいかわりに、やっぱり、ブルチネルラは危険なロボットってことだよ。
「捕まえたぞ、チビスケ。よくもオレッチをころばせたな。握りつぶしてやる」
たいへんだ、僕、作りそこなったパン生地みたいに、ぺちゃんこにされてしまう。なんとかしなけ
りゃ! でも、なんとかって、一体どうすりゃいいんだ。考える時間なんてない。
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