「ヘイ、ピノキオ。お前、機能停止ボタンを押して、旦那をやっつけたな」
「そうとも、ピノキオ。お前、機能停止ボタンを押したぞ」
なんだか、変な言い方だった。まるで、怒ってるみたいなんだ。2匹とも、目が赤く光ってる。ほかの皆も、目を赤く光らせて、歯車をきしませる音や、ブーンという電気みたいな音をたててる。乱暴者をやっつけて追い払ったから喜んでくれると思ったのに、どういうことだろう?
「……ヘイ。俺たちを騙したな。お前は、俺たちの敵だったんだな」
「……そうとも。よくも騙したな。お前は、人間の仲間だったんだな」
「騙す気なんか、なかったんだよ。僕は、君たちと友達になれると思って。皆とも」
僕が皆を見回すと、長く伸びた鼻も一緒に動いた。小さなロボットたちは、その僕の鼻先を怖がって、「うわあ」とか「ひゃあ」と悲鳴を上げ、退いた。
「友達だと? ヘイ、お前、さっきブルチネルラの旦那に向かって、村をぺちゃんこにしたことを許さないって言ってたな?」
「俺たちプリンス社のロボットは、自分のボタンだろうと他のロボットのボタンだろうと、絶対に、機能停止ボタンを押せないようにできてる。ボタンを押せるのは、電子頭脳にバグが入って人間の味方をしてる、旧式のお手伝いロボット野郎たちだけだ」
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