「僕は、お手伝いロボットじゃないよ」
それはきっと、アントニオーニ親方みたいなロボットのことだ。
スコーピーとネットスミスは、じりじりと、僕に近づいてきていた。まわりの小さなロボットたちが、口々に、
「敵だ」
「敵だ」
「人間の味方のロボットだ」
とつぶやきながら、僕を取り囲む輪を狭めた。
「ごめんよ、でも僕たち、さっきまで友達だったじゃないか」
そう叫ぶ僕の鼻をするすると伝って、スコーピーとネットスミスが、僕の顔までやってきた。そして、僕の耳に口をあてて、小さな声で言った。
「ヘイ! 俺たちと戦う振りをしながら、逃げるんだ!」
「そうとも! みんなはもう抑えられねえ! なにしろボタンを押すところを見られちまったからな」
2匹はそう言うと、大声でわめきながら、僕をポカスカ殴る振りをし始めた。

 
 
  
 
 
 
 
 
 
(C) 2007 西田シャトナー・灯夢/BANDAI VISUAL