スコーピーが、叫んだ。
「ヘイ、皆、どいてろ! ネットスミスが、必殺技を出すぜ!」
「まかせろ、うおおおおお!」
ネットスミスが、背中のタンクから、きらきら光る、硬そうな糸を出して、僕の体に巻きつけた。
「さあ、こいつを、皆で遠くに投げちまえ!」
ネットスミスの言葉を聞いた皆が集まって、1本の糸の先にぐるぐるまきになった僕をしばりつけ、皆でハンマー投げをするみたいに、大きくぐるんぐるんと円を描いて振り回した。
1匹ずつなら小さなロボットたちなのに、力を合わせたら、こんなに大変な勢いで、僕を振り回すことができるんだなあ。
僕は自分がこれからどうなっちゃうのかも忘れて、ぼんやりと感心した。
「せえのお、やあああ!」
とネットスミスが合図をして、皆は一斉に糸をはなした。
僕は、頭を下にして、宙高く舞い上がった。
ああ、こんなに高いところから落ちたら、きっと僕はバラバラだ。
と、思ったんだけど、僕の体は、なかなか落ちていかなかった。なぜだろう。

 
 
  
 
 
 
 
 
 
(C) 2007 西田シャトナー・灯夢/BANDAI VISUAL