「ヘイ」
「ピノキオ」
宙を飛ぶ僕の体に、スコーピーとネットスミスがしがみついていた。
「投げた瞬間、俺たち2匹だけ、糸にからまった振りをしてついてきたのさ」
「見ろ、今、俺の糸でパラシュートを作ったぜ。おかげでタンクはほとんど空だ」
驚いた。僕の足のところから、空に向かって、確かに、パラシュートが開いていた。数え切れないくらいたくさんの糸を縦横にめぐらせて、ちゃんと傘のところも作られてあった。
「スコーピー。ネットスミス。僕をやっつける振りをして、皆から守ってくれたんだね。助けてくれてありがとう」
気を失いそうだけど、お礼だけは言えた。悪い子にならずにすんだ。
「ヘイ、よく言うぜ。お前こそ、ブルチネルラの旦那に俺たちが踏み潰されそうになった時、俺たちの前に立ちふさがって助けようとしたぜ」
「だって、それは友達だから」
「じゃあ、これも、友達だからだ」
「そうともさ」

 
 
  
 
 
 
 
 
 
(C) 2007 西田シャトナー・灯夢/BANDAI VISUAL