僕の目の前に、女の子の顔が見えた。
女の子が、僕を持ち上げてくれたんだ。
青い髪と、青い目の、とても綺麗な女の子だった。でも、見たところ、背は僕と同じくらいかな? ゼペットよりもだいぶん小さいんだ。
「あんたのおじいさんとやらは、ちょっと変わった人みたいね。珍しい材質だけど、あんたは、どこからどうみても、ロボットだわ」
僕は、おじいさんのことを馬鹿にされたような気がして、ちょっとムッとした。
「おろしてよ。自分で立つからさ」
「何言ってんの。首だけのくせに、どうやって立つつもり?」
「えっ」
首だけ? 首だけって、どういうこと? 僕は、体を動かそうとした。でも、全然、足も手も、ぴくりとも動かない。
「どうやら、あちこちに、体中の部品を落っことしてきたようね?」
「どういうこと。僕、どうなっちゃってんの?」
「あんた、名前は?」

 
 
  
 
 
 
 
 
 
(C) 2007 西田シャトナー・灯夢/BANDAI VISUAL