随分長いこと、待った。でも、一向にビーナスは帰ってこなかった。
待っている間、僕の体は、全然動かなかった。自分では見ることができないけれど、きっと、ビーナスが言った通り、頭だけになってるんだろうと、さすがに僕も納得するしかなかった。
それから何度も眠り、何度も目が覚めた。
そのうち、眠っているのか、目が覚めているのか、だんだんわからなくなってきた。
前に500年間眠ったときのことを思い出した。また、あんな風になるのかな。
次に眠ったら、また、何百年も眠るのかな。
そのあと目覚めたら、もう、友達は誰もいなくなってるんじゃないかな。
もしかしたら、目覚めないかもしれないのかな。
そんなことを、薄ぼんやりした空の下で、僕はずっと緩やかに考え続けていた。
何回目かに目覚めた時、僕の折れた鼻の先に、何かが引っ付いているのを見た。
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