「やあ、アリドーロ。久しぶり」
意外に明るい声が、僕の口から出た。でも、それっきり、力がつきてしまって、もう声は出なくなってしまった。
「生きてる! ピノキオが生きてる!」
僕は、もう目を開けていられなくなった。
目を閉じる寸前、アリドーロが、頭だけになった僕を抱きかかえるのを、僕は感じた。
「なんて幸運なんだ、こんな広い場所で、ついに見つけたぞ!」
涙ぐむようなアリドーロの声を、僕は薄れる意識の中で聞いた。
ゼペットの声を聞きたい、と僕は思った。
(つづく)






