と、僕は恐る恐る言った。
「クリケット・ジョーたちは、プリンス社の中央コンピュータを、どうするつもりなの」
「うん。もちろん、ぶっ壊すって。そう言ってたよ」
やっぱり。そりゃそうだ。そのためにクリケット・ジョーたちは頑張って戦って、長い旅をしていたんだもの。
プリンス社の中央コンピュータの命令で、大きなロボットのブルチネルラたちはクリケット・ジョーやゼペットの村へやってきて、それで村人たちは全員眠らされたんだもの。
中央コンピュータさえ壊してしまえば、もうこれ以上、人間たちがロボットに眠り電気を浴びせられて眠ることはなくなるだろう。
本当に、それで、いいのかな。
あんたも、ヘンテコ鳥たちと同じね。
青い髪の女の子、ビーナスの声が聞こえたような気がした。

この世界をお化け屋敷みたいに変えたのは、ロボットたちだと、クリケット・ジョーは言ったっけ。
でも、そのロボットたちを作ったのは、人間たちじゃないか。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
(C) 2007 西田シャトナー・灯夢/BANDAI VISUAL