急がないと、クリケット・ジョーたちは、プリンス社の中央コンピュータにたどり着いて、最後のケンカを初めてしまう。それまでに僕は、なんとしても、一度仲直りしてみてよって、クリケット・ジョーたちに言わなくちゃ。

ところが。
何日か歩いて、もうすぐ砂漠へたどり着きそうになっていた夕方、僕はたまたま湿地帯の地面を掘り返して電池を探している様子の、ムカデみたいな形のロボットを見つけた。そこで、ちょっと道を聞いてみようと思ったんだ。ひょっとしたら、スコーピーとネットスミスみたいに、友達になれるかもしれないと思ってさ。
「ねえ、君、君」
「きゃああああ!」
僕に声をかけられたムカデ型ロボットは、僕の頭を肩に乗っけているアリドーロを見て、腰を抜かしたようだった。
「に、に、人間よおおおお! うう、アタイの眠り電気じゃあ、こんなにでっかい人間を眠らせることはできないわ! 絶体絶命よおおおお!」
 
 
  
 
 
 
 
 
 
(C) 2007 西田シャトナー・灯夢/BANDAI VISUAL