「今だわ! 逃げるのよおおおおおおお!」
僕がびっくりしている間に、ムカデ型ロボットは砂漠の方角へ逃げていってしまった。
僕は、アリドーロの肩の上に乗ったまま、呆然としてそれを見送った。
日が暮れはじめて、もうすぐ夜になろうとしていた。
「……今の、聞いた? アリドーロ」
「うん、聞いたとも」
「プリンス社の中央コンピュータのいる場所は、今僕らがやってきた、湿地帯の方角だってさ。本当かな?」
「……」
アリドーロは、答えなかった。
「ねえ、本当かな? アリドーロ。いい加減、思い出してよ。僕、クリケット・ジョーに会えないと、困るんだ」
「ピノキオ。ごめんよ。オレ……オレ……」
アリドーロは、目からぽろぽろと涙を出して、泣き始めた。
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