甲板に頭だけで転がっていた僕だけど、一生懸命に目を動かして、周囲の状況を見た。ボートの揺れのおかげで、ときどき、島が見えた。島が近づいてくるにつれ、岸に結集しているロボットたちの姿も見えてきた。
プリンス島の岸は、切り立った崖みたいになっていた。
「回り込んでも同じだぜ。周囲をぐるりと、断崖絶壁に囲まれている」
と、のっぽのロメオ・フィラメントが言った。
「じゃあ、どうにかして崖を登らないと」
と、ボートのペダルを漕ぎながら、フォックス中尉が言った。
「でも、登ったところで、どうすりゃいいんだろう。ゼペットの作ってくれたゴムのコートは、皆、今着ている1枚きりだし」
「コートの材料のゴムは、ボートの残り半分と一緒に、流されてしまったもんね」
フォックス中尉とキャット少尉は、ため息をつきながら、目の前の島を眺めた。
崖の上を埋め尽くすほどたくさんのロボットたちが、僕らを待ち構えていた。もうすぐ明けようとしている薄暗い空に、ロボットたちの姿がシルエットになっていた。どれもこれも、恐ろしい形をしていた。
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