「いくら洞穴があるからと言って、あの大量の攻撃ロボットたちの追跡を免れるとは思えない。俺たちに続いて連中が洞穴に入ってきて、すぐに追いつかれ、俺たちは電撃を浴びる」
クリケット・ジョーは崖の上のロボットたちから視線を外し、ボートの甲板でいびきをかいているアリドーロを一瞥した。燃える瞳が、一瞬、悲しそうに揺れた。クリケット・ジョーはアリドーロからゆっくりと目を上げ、のっぽのフィラメントを見た。
「なのに、お前は、落ち着き払っている。なぜだ」
「覚悟を決めているからさ」
と、のっぽのフィラメントは言った。
「違うな。お前たち科学者チームが発見したのは、洞穴だけじゃないだろう? あの攻撃ロボットたちの追跡をかわして、島の中央までたどり着く方法を、見つけているはずだ」
クリケット・ジョーの視線が燃えた。
「それも、よほど危険な方法を。おそらく、実行すれば命に関わりかねない方法だ。だからお前は、俺たちに教えようとしない。ひとりで死ぬつもりか、フィラメント」
フィラメントが、クリケット・ジョーをにらみ返した。
「教えろ、俺たちにも」

 
 
  
 
 
 
 
 
 
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