「俺はいつも、敵がどこにいるかを見つけるばっかりで、十分に戦うことができなかった。でも、この薬があれば、戦うことができる。眠り電気を浴びながらでもロボットたちに接近して、いくらでも機能停止ボタンを押すことができる。半日あれば、きっと皆を無事に、島の中央にまでつれて行ってみせます」
「いや、俺に飲ませてください」
と、ペダルを漕ぐ足を休めずに、フォックス中尉が言った。
「キャットが飲むよりも、俺の方が役に立つ。眠り電気を浴びても大丈夫なら、俺は、思う存分走り回ることができる。俺なら、ロボットたちを全滅させてみせます。お願いです、俺に飲ませてください」
「いや、俺です。フィラメント、俺にその薬をくれ」
「違う、俺だ。俺にくれ、フィラメント」
フォックス中尉とキャット少尉は、言い争い始めた。
「ふん。仲のいいことだな」
と、フィラメントは鼻で笑った。

 
 
  
 
 
 
 
 
 
(C) 2007 西田シャトナー・灯夢/BANDAI VISUAL