「これは、俺が飲むために用意したんだ。やっとのことで製造に成功したんだぜ。これは、俺が飲む。言っておくが、俺はこれを飲んでも、お前らを守るために戦ったりはしない。ただひたすら島の中央へ進み、そして、プリンス社の中央コンピュータをぶっ潰す。そのために飲むんだ。お前らにわけてやる分はない」
のっぽのフィラメントは、大変な覚悟でこの島にやってきてるんだってことが、僕にもわかった。口は悪いけれど、やっぱり凄い人だったんだ。
「ねえ、フィラメント」
と、僕は、甲板に転がりながら、言った。
「その薬は、1個しかないの?」
「なに?」
「下から見えるんだけど、ベルトのところの袋って、3つあるじゃない。それって、同じ薬が入ってるんじゃないの」
「何を言い出す、この人形め。これは違う。これはな」
「薬は、3つあるのか?」
「3つ、あるんだな?」
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