フォックス中尉とキャット少尉が、矢継ぎ早に言った。
「これは、死んだ仲間たちの形見なんだ。誰かに飲ませるために持ってきてるんじゃねえ」
「フィラメント。3つってのは、ちょうどいい数だ」
とクリケット・ジョーが言った。
「俺たち3人に、その薬をくれ。俺たちが全力でお前を守る」
「はあ? 馬鹿か、お前」
「さすが隊長! 凄い推理だ」
「3つあれば、俺たちの数にぴったりだもんな」
「寝言言ってんのかお前ら! これのどこが推理だ!」
フィラメントが怒った。
「フィラメント。お前の知識がなければ、俺たちはここまでやってくることができなかった。感謝する。プリンス社の中央コンピュータを破壊したあと、お前は、生きて戻ってくれ。新しい世界をやり直すためには、科学者が必要だ。その薬は、俺たちが飲む」

その時、ドカン、と音がして、ボートが火花に包まれた。

 
 
  
 
 
 
 
 
 
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