シャリシャリ、シャリシャリ。
いろんな、ロボットたちの音が、後ろから近づいてきた。

「おい、お前ら」
フィラメントが言った。
「絶対、あとで会おうぜ。死ぬ前にな」
「ああ」
「もちろん」
「会おうぜ」
クリケット・ジョーと、フォックス中尉と、キャット少尉が言った。そして、3人は走るのをやめた。
フィラメントだけが、走るのをやめなかった。フィラメントは、僕とスケッチブックを抱えて走り続けた。
僕らの後方に、クリケット・ジョーたち自警団の3人が遠ざかって行った。
僕は、クリケット・ジョーたちの名前を呼ぼうと思ったけれど、やめた。名前を叫ぶことが、お別れを言うことのような気がした。

 
 
  
 
 
 
 
 
 
(C) 2007 西田シャトナー・灯夢/BANDAI VISUAL