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公開20周年。
「ケルベロス・サーガ」の第1作。押井守監督の初実写作品。特殊強化服プロテクトギアで武装した警視庁の特捜班が解体され、「ケルベロス騒乱」から生きのびた抵抗勢力の一人・都々目紅一のその後を描く。
みどころは主演・千葉繁の存在感。鷲尾真知子、田中秀幸、玄田哲章ら声優が多数出ている他、著名アニメスタッフもカメオ出演している。本編の大半はモノクロ、幻の少女(兵藤まこ)に導かれるかのように夢と現実が激しく交錯し、醸し出される幻惑感は独特のもの。川井憲次のテーマ音楽も一度聞いたら忘れられない名曲で、押井節のエッセンスが詰まった作品。ケルベロスエンブレムのデザインが高田明美、ゆうきまさみが出演など、『機動警察パトレイバー』('88)への接点も多数見つけることができる。 |
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映画『紅い眼鏡』の前日談。警視庁特捜班の反逆「ケルベロス騒乱」から3年、国外逃亡した都々目紅一の行方を追う乾という男の物語だ。
冒頭の籠城シーンでは、闘う男たちの疲弊しきった空気感が圧巻。映画の大部分は紅一の愛人だった女性タンミーと乾が紅一の足取りを追う放浪シーンで、川井憲次の美しいギター曲と日本の60年代的原風景に似た台湾のロケ地が独特の詩情を呼ぶ。風景をして語らしめるという押井演出の代表格だ。クライマックスはプロテクトギアを装着した乾による銃撃戦。香港ロケを敢行し、モーゼル、MG42、86Sなど実銃を駆使している。操作手順や効果音、ガンエフェクトなど、押井守のミリタリー趣味のこだわりが炸裂している。
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押井守原作「ケルベロス・サーガ」をアニメ化。日本がドイツに占領された架空の昭和30年代で、装甲服プロテクトギアを着た「特機隊」が遭遇する事件を描く。
日本の名だたるアニメーターたちが結集、その結果描き出されたリアル極まりない人間芝居と銃器アクションはみごたえ充分だ。権力側内部の暗闘劇は『パトレイバー2』にも通じる押井守独自のテイスト。沖浦啓之の演出は非常にストイックに押さえ気味に、かつて昭和の時代の現実にもあった政府権力とデモ隊の衝突や内紛劇を追っていく。その中心にあるのは対立を越境して危険な恋に落ちる主人公の内的な葛藤。この秘めた情熱が静かにホットに画面からにじみ出てくるとき、生じる緊迫感には絶妙なものがある。リアル系アニメーションのひとつの到達点がここにある。 |
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