8月1日(金)12時〜
8月29日(金)12時まで
アニメ評論家 氷川竜介
いなだ詩穂の漫画『ゴーストハント』(小野不由美の小説「悪霊」シリーズより)をアニメ化。学校などで続発する怪奇現象を、美形でナルシストのゴーストハンターが知性で解明していく。みどころは、主人公・渋谷一也の不遜とも思える自己中心的言動と明晰な頭脳。助手となった高校生・谷山麻衣も、反発を覚えながら惹かれていく。このコンビを軸に、巫女や少女霊媒、高野山の坊主、オーストラリア人の少年エクソシストなど多種多彩なキャラが事件に関わる。オカルトを題材にしてはいるが、全体のテイストはホラーというよりは謎解き主体のミステリー群像劇に近い。J.C.STAFFの端正なキャラクター描写も、クールな雰囲気づくりに貢献している
8月1日(金)12時〜
8月29日(金)12時まで
アニメライター 川田鉄男
人の怨みをはらす地獄少女を通して、人間の業を浮き彫りにしたホラーテイストの作品。和風のイメージで構成された画面の美しさも特筆すべきだが、なんといっても「人を呪わば穴二つ」とばかりに、被害者である依頼人にも災いが起こるという物語が斬新だ。依頼者たちが地獄少女との契約を交わすかどうかを逡巡するのが毎回のみどころとなっている。時に不条理なラストとなるエピソードも多く、見終わった後は不思議な余韻に浸ることができる。基本的に1話完結となっているが、劇中で語られる細かい伏線が、終盤のエピソードで結びつくあたりは圧巻!オープニングナレーションは女優の室井滋が担当している。
8月1日(金)12時〜
8月29日(金)12時まで
アニメ評論家 氷川竜介
上橋菜穂子の児童文学を『攻殻機動隊S.A.C.』の神山健治監督がアニメ化。アジア風の異世界で、女用心棒バルサがチャグム皇子を守って戦う。みどころは、骨太な人間ドラマ。登場人物の中に知能の低い人間も役割だけの薄っぺらな悪人も皆無という点に、まず驚く。逃げる側にも追っ手にも人間性に根ざした深い理由があり、毅然としたキャラたちの知性あふれる行動が、やむにやまれぬ衝突を産み、ドラマをつむぐ。このスタイルは前代未聞の境地で、人間性がここまで描けるという高みを示している。その驚きがバルサとチャグムの主人公像への好感に集約していく構造も素晴らしく、毎回ひたすら感涙。珠玉とはこういう作品のためにある言葉だ
7月18日(金)12時〜
8月22日(金)12時まで
アニメ評論家 氷川竜介
ボーイ・ミーツ・ガール、それは永遠たる物語の王道にして不滅の原点。本作は、決して格好いいとは言えない少年レントンを主人公に、彼が一目ぼれした少女エウレカへの憧れの想いを長い物語の最後まで貫き通す。だが、その彼女が「世界そのもの」だったとしたら?甘酸っぱい想いの高まりを具体的な「画」にして見せるのは、主役ロボット《ニルヴァーシュ》がサーフボードに乗って大空へと登っていく映像だ。シリーズ途中、2人はさまざまな試練に見舞われる。陰鬱な展開に、いらだつこともあるかもしれない。受ける理不尽な仕打ちに怒りを感じることもあるだろう。だが、信じて2人の行方を見つめてほしい。クライマックスで感じる勢いに充ちたカタルシスは、まさしく「世界を変える光」そのものなのだから
7月18日(金)12時〜
8月22日(金)12時まで
アニメライター 川田鉄男
遙かな未来、他種族との遭遇により滅亡の危機に瀕した人類が見つけ出した最後の希望は超絶的な力を宿したひとりの少年だった。なんといっても宇宙創生にまでさかのぼる壮大にして緻密な世界観が圧巻。全編を通じてSFとしてのこだわりを感じさせる描写があり、それだけでも充分に楽しむことが出来る。SF的な仕掛けを凝らした宇宙戦艦や機動兵器が飛び交うリアルな戦闘と同時に展開する、荒唐無稽な力を見せるノドスの戦闘シーンはこれまでにない映像体験だ。また、圧倒的な存在であるノドスを味方にすることで、とまどうサブキャラたちの心情や、敵の種族の様子なども丁寧に描かれており、群像劇としても完成度は高い。
7月18日(金)12時〜
8月22日(金)12時まで
アニメライター 川田鉄男
伝奇小説のおもしろさと学園ドラマをミックスした世界観で高い人気を呼んだゲーム「東京魔人學園剣風帖」が満を持してのアニメ化。ゲームの世界観はそのままに、キャラクターのビジュアルと物語展開を一新した内容となっており、かつてゲームを遊んだ人も新鮮な気分で楽しむことが出来る。ゲームではプレイヤーキャラであることから、無口で何を考えているかわからないという設定を与えられた主人公像がなんといっても斬新。まるで自分が画面に入り込んでいるかのような錯覚を与えてくれる。全編に渡って展開するシャープなアクションシーンも心地よく、一本の独立した作品としても完成度が高い。
アニメライター 川田鉄男
人気RPGである「テイルズ オブ エターニア」をアニメ化。ふたつの世界が接近することで起こる大崩壊を阻止するために旅立つ主人公たち。物語は、ゲームの序盤をアレンジしたものになっており、アニメ版独自の新キャラクターも登場。原作ゲームの緻密な世界観設定などはそのままなので、躍動感あふれるアクションシーンも相まって純粋にファンタジーなアニメ作品として楽しめる。また、アニメオリジナルのキャラクターである吟遊詩人の唄など、コミカルな要素も盛り込まれている。ヒロインと賞金稼ぎとの主人公をめぐる鞘当ても見逃せない。余韻を残したラストシーンの続きは、ゲーム本編で堪能することができる。